先欠のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年7月13日
永久歯が生えてこない子どもが増えている
先天性欠如歯
社団法人日本小児歯科学会の学術委員会は最新の調査結果として
1本以上の永久歯が生えてこない子どもが約1割いることを明らかにした
永久歯の芽(歯胚)は胎児期につくられるため
母親の食生活が影響を与えているとする説
下の第二小臼歯の欠如が比較的多いため
不要な歯が淘汰されつつあるとする説など
歯科医によって複数の仮説が立てられているが
正確な原因はまだ明らかになっていない
調査は北海道大学、昭和大学、鶴見大学、朝日大学、大阪歯科大学
九州歯科大学、鹿児島大学の付属病院小児歯科が協力して2年間にわたって実施された
その結果、7歳以上の子ども1万5544人のうち1568人に
永久歯の先天欠如があることがわかった
永久歯の先天欠如については、遺伝や治療に関して研究が進められている
しかし、欠如の原因は解明されていない
昔と今の食事の変化が原因とする考えもあるが
歴史的にも地理的にも食べ物の違いが人間の歯を変えた例は見られず
この説にも科学的根拠がないという
原因がわからないのだから予防法もないわけだ
子供の歯は5歳の後半から12歳くらいにかけて
一本一本順番に生え変わっていく
生えてこない歯の位置や本数、歯並び
噛み合わせなどによって治療法は異なるが
じっくりと見守りながら
子供たちの将来を考え 無理のない本当に必要な治療を心がけている
一本一本着実に 一歩一歩着実に
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