Alzheimerのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年9月17日
以前に下記のブログでも書きましたが
歯と認知症のお話
やはりかみ合わせとアルツハイマー病との因果関係は立証されているようです
歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる物質が脳内で大量に増えることを
森田学・岡山大教授(予防歯科)らのグループがラットを使った実験で確認し15日に発表した
この物質は、かみ合わせを良くすると減るとみられ
森田教授は「人間も歯の治療によってアルツハイマー病が改善する可能性がある」としている
アルツハイマー病は、たんぱく質の塊「アミロイドβ」が
脳内に異常に蓄積することで発症するとされる
森田教授らは、歯が少なかったり、かみ合わせが悪かったりするとアルツハイマー病に
かかりやすくなるという疫学調査結果があることに着目
奥歯を削ってかみ合わせをおかしくしたラットと正常なラットをそれぞれ6匹ずつ8週間飼育し
その後に脳の海馬という部分を取り出してアミロイドβの蓄積量を調べた
その結果、かみ合わせ異常のラットは正常なラットに比べて
アミロイドβの量が2~2・5倍多く、最大で7倍に達したものもあった
かみ合わせ異常の状態で4週間飼育し
その後の4週間は歯にかぶせものをして改善したラットでは
アミロイドβの量は正常な場合とほとんど変わらなかった
研究成果は米科学誌「ニューロモレキュラー・メディシン」9月号に掲載された
1年間、ほぼ寝たきりだった人が、歯を治して噛めるようになったら
一日中ベッドの上でぼーっとし、ほとんど口をきかず話しかけても答えなかった人が
歯を治して噛めるようになったら、記憶がはっきりし、自分から冗談を言って
おしゃれをして散歩するようになった
そんな話を紹介していた
噛むことによる歯根膜への刺激は、三叉神経を通じて、脳の中枢に送られ
脳の中の『運動』や『感覚』をつかさどる部分や『記憶』や『思考』
そして『意欲』に関係する部分まで活性化させる
広島市総合リハビリテーションセンター(安佐南区)歯科の吉田光由部長(46)たちの認知症高齢者を対象にした調査(2011/06/13中国新聞)
研究機関の研究でも、噛めば噛むほど脳が活性化されて、様々な刺激への反応が早くなったり
記憶力 、集中力が高まるなど、噛むことの脳への良い影響が実証されている
さらに、歯が抜けて歯根膜がなくなってしまった場合でも
噛めるのと噛めないのとでは、大きな違いがある
車椅子だった方や介護者がいなければ立ち上がれなかった方も
入れ歯を入れたら、数ヶ月で自分で歩けるようになった人が沢山いるという
その理由は、私達が姿勢を保つのに上顎に対する下顎の位置が重要で
身体のバランスを保つために、歯が重要な役割を果たしているからである
入れ歯を入れていないと、かみ合わせられないために、下顎の位置が定まらず
身体のバランスも崩れてしまうが、きちんと合った入れ歯を入れると
顎の位置が定まり、バランスが取りやすくなるわけだ
噛むことは、脳を活性化させ、やる気を起こさせる源になり
体のバランスを取る重要な役割をしている生きるのに必要な力なのである
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