メカニズムのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2014年6月10日
歯周病による炎症が
心筋梗塞や脳卒中を引き起こす
動脈硬化の原因になると考えられていたが
今まで具体的なメカニズムはわかっていなかった
しかし、遂に
愛知学院大学の松原達昭教授らが
大人の約8割が患っているとされる歯周病が
動脈硬化を引き起こすメカニズムの一端を突き止めた
歯周病による炎症で出る物質が
血管の細胞にくっつき
血管の壁にこぶを作ったり
血管を狭くしたりすることが
動物実験でわかったと言うのだ
研究グループは
歯周病を発生させたラットと
そうでないラットの大動脈内の変化を比較
歯周病になったラットは
白血球の一種で体内に侵入した異物を取り除く役割を担う「単球」に
炎症性物質を多く含み
その単球が血管の内皮に多く付着したり侵入していることを確認した
この炎症性物質を多く含む単球は
たばこの有害物質などと同様
内皮下に侵入すると
悪玉コレステロールなどを血管に蓄積させる原因となり
これが、動脈硬化の初期の状態と考えられるという
研究成果は4日
英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に掲載された
今回の実験で
歯周病が動脈硬化につながっていく仕組みが明確になったわけであるから
今後は我々がより一層解り易く
動脈硬化と歯周病には因果関係を
患者さまに説明できるはずである
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