デスメタルのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2010年11月30日
年齢が40代も後半にさしかかると
いくら楽しくお酒を飲んでも
夜明けの牛丼までお付き合いするのは
もうさすがにキツイ
せめて真夜中のラーメンくらいまでだ
そこで最近は飲んだ後の
“太平燕”(タイピーエン)が美味すぎる
春雨と野菜とが入ったヘルシーな熊本の麺料理
ええ、私はいつもの“日高屋”で食べています
一般の人には殆ど知られていないことであるが
今、歯科医療の臨床現場を最も圧迫しているのが
歯科材料の金、銀、パラジウムが高騰を続けていることである
簡単にいうと一般的に保険で入れられている銀歯(12%パラ)の
金属代も凄く高くなっているということだ
保険制度で決まる歯科用貴金属の価格は
貴金属の価格が大きく変動した場合、半年ごとに改定される
中央社会保険医療協議会は金銀パラジウム合金の価格を
10月から1グラムあたり183円引き上げ802円にすることにした
したがって、値上げ分の3割が保険利用の患者負担の増加額となるのだが
歯科医院にとってはこれでも現在はトントンか赤字覚悟でやっているわけである
その皆さんのお口の中に入っている12%パラという金属
12.0%の金を含んでいるのはもちろん
パラジウム20.0% 銀48.0% 銅17.0% 亜鉛、イソジウム、錫3.0%という成分だ
金(ゴールド)が適度に含有する合金はアレルギーの発症の可能性も低く
適度に軟らかいので歯に詰めたり、差し歯など直接咬む部分に使用するには最適である
ただ、このパラジウム合金(銀の方が多いから銀合金?)を歯科用金属として用いている国は
世界広しといえども日本だけだという
これ以上高騰すれば、12%の金パラを
銀合金やニッケルなどで代用される動きが多発する恐れがあり
補綴物の品質や精度で問題が起きる事が懸念される
父が技工所を経営していたおかげで
いろんなハイシャの、悪いところ、ズルイところ、誤魔化すところ
不正なところ、ケチなところ、セコいところ・・・・・
随分とそんなお話を聞かされた
先日のデンタルショーでも
メタル治療“お前はもう死んでいる”と、いたる所で呟きが聞こえた
金属を使わない治療が主流となってきているのは事実
保険でも自費でもまだまだ金属を使わざるを得ないのが現実である
このピンチをどのような形で凌いでいこうか?
かえって自分の治療方針を見直すとてもよい機会
そう考えた方が突破口を開けるのかもしれない
Comments
Leave a Reply