identityのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年3月19日
トイレに駆け込んで、座った瞬間
うぁおーっ!と声を上げた方も多いであろう
そう、停電中の便座は氷のようだ
強い余震が来て、緊急地震速報が入るたびに
九州や関西、浜松の友人から
“えらい事やな そっちは大丈夫かいな” と
心配や励ましのメールをいただく
そのメールをまた
北関東以北に住む私の友人へと
関東弁!?に変換し、もう2,3行さらに励ましを加えて転送する
伝わる映像の被災地は傷ましい
慰めの言葉が見つからないどころか、薄っぺらな同情は逆にむなしい
被災者の絶望や悲しみ、苦しみや痛みは被災者にしかわからない
被災地は今、そんな悲しみや絶望を背負い
餓えと寒さに耐え過酷な現実と懸命に闘っている
水道も出てガスも使えるのに
たった3時間の停電で不便を感じている自分が恥ずかしい
24時間、店は開き、物は溢れ、街は眠るのを忘れた
食べたい時に食べて、寝たい時に寝る
数え切れないテレビのCSチャンネルはあり、ネット上に氾濫する
見たいものは何でも見れ、言いたいことを好き勝手にtweetしたり掲示板に書き込む
何の不自由も感じていなかった現代人
この災害を期に考え直す時が来た
停電を感じて
いかに今までエネルギーの無駄遣いをしてきたか
ガソリン不足や物のないスーパーの棚を見つめ
生活で無駄遣いし過ぎていたことを・・・・・
ともあれ、今はどんな言葉より形のある支援だ
一人ひとりが、いったい何ができるかを考え、それをすみやかに実行することしかない
義援金 献血 節電 買占めしない 支援物資を自治体や企業等に依頼や相乗りして送る等々
今はこの位しか思い浮かばない
日本歯科医師会からご遺体の身元確認を行なえる歯科医師の出動要請があった
大規模災害時の、多数の身元不明者の確認作業には
歯型や治療痕による鑑定が有効とされているが
それらの確認には、照合する治療カルテなど生前の記録が必須だ
しかし今回の場合は、地震後の津波でカルテそのものがなくなっているケースが多く
一人ひとりの身元の確定は困難を極めるとみられる
1人の歯科医師が確認できるのは1日に10~15人程度であり
精神的な負担も大きいため
長期にわたって続けることは困難だとしている
日歯の大久保満男会長は
「仮に犠牲者が1万人いれば、100人や200人の歯科医師でもかなり厳しい」と語る
荼毘(だび)に付される前に身元が特定されることが
人としての最後のアイデンティティーである
ご遺体の身元確認は我々歯科医の責務だ
私も許可が下りたら出動することになるかもしれない
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