学校歯科健康診断のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年5月17日
日曜日の野球の試合では
今シーズンからバットのグリップテープを、厚く極太巻きに交換して使ってみたら
急に大当たりで、いきなり猛打賞!
さすがアサヒプリテックさんは“接待野球”がお上手で
我がチームに今季初勝利をプレゼントしていただけました
膝に擦り傷は負ったが、試合後の「いこいの村」の温泉治療の効果もあり
次の日の診療は、比較的軽度の筋肉痛で何とか乗り切ることができた
診療室はこの時期になると
学校歯科健診で“むし歯があるよ”とチェックされた子供たちが多くやってくる
私も小学校の健診を15年任されているが
15年前と今では、かなり健診のやり方が変わってきた
と言っても自分で変えたわけではなく、市の教育委員会?が変えたようだ
まず、ミラー(もちろん一人づつ取り替えます)
以前は片手に1本のミラーを持ち、片手で口角を引っ張る方法
唇や頬に触れた手は、ちゃっちゃっと洗面器に用意された消毒液につけるだけ
はい つぎのひと~
かなり不衛生なこんなやり方
でも、数年前から急にやり方が変わった
真実は定かではないが
どこかの学校のある生徒が、歯科健診の時
歯医者さんが“私の嫌いな子の口を触った手で私の口を触った”
そう訴えたとか何とか・・・
それで今はダブルミラーというやり方
ミラーを2本用いてチェックをする
片方のミラーで口角を引っ張り、もう片方のミラーで歯を視る
よって、直接手が唇や口角に触れる事はない
これは健診する側にとっても、口の中は見やすいし、衛生面でも安心できる
そして、かつては探針という道具も使って健診を行なっていた
先端に少し曲がった針のついたあの独特の器具
文字通りへ虫歯などの異常がないか、”探るための針”だ
むし歯の疑いがあると探針の先で歯を突っついて
キュッと挟まれるような粘り気やひっかかり(sticky感)を感じれば
むし歯になり始めていると判断していたのだ
しかし、この方法はWHOの指針に従ってしないことになった
針を用いて健診をすると、細菌が歯の奥まで入ってしまったり
歯質を傷つけてむし歯を進行させてしまうからだ
私も500人の生徒を半日づつ、2日間に分けて健診しているのだが
大体、1人平均30秒くらいで診ている計算になる
この短時間に、ゼットライトひとつでお口の中全体を見渡すのは
とてもaboutな学校歯科健康診断になりがちだが
その環境の中でも、瞬時にしっかりとした診断ができるよういつも心がけている
ただ、視診だけでは判らない事も多い
むし歯になりそうな怪しい歯は
“私に触ってみて”っと微笑んでいるようにみえるものである
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