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春のからっ風

Posted By on 2011年4月20日

久しぶりに診療がスムーズに終わり

20時前に診療室を脱出することができた

先週、小学校の健診の時

保健室の窓から眺めた、美しいばかりの校庭の桜

そして、今歩いているこのお堀端通りの桜も

春のからっ風にさらわれ、今週あっという間に

散った

余震は続いているのに、枕元からヘルメットがいつの間にか消え

居間に転がっていた

長男が【緊急地震速報】の携帯音を口真似してそれをかぶり

これって“はなまるうどん”のヘルメットなんだね!

納得

そんな、先日のエピソードを思い出し笑いしながら

今日もまた、八幡山古郭東曲輪まで上る

天守閣に浮かぶ月は美しく画になる

節電でライトアップされていないから、よけいに綺麗だ(写真微妙)

今まで、電気を使い過ぎていたんだ 明る過ぎたんだよ 夜の街がね

今、戦後最大の危機に陥っているこの国

この非常時に、党や派閥云々でゴタゴタしている呆れた国会議員

日本国民が一丸となって復興支援しているというのに

なぜ政治家たちは一致団結して、立ち上がらないのか?

今も原発で必死に戦っている作業員がいる

ジープの中で寝泊りしている自衛隊の精鋭

小さな手にお金を握り、爪先立ちで募金する子供たち

時々、変な事も言うが石原都知事のようなカミナリおやじは必要だ

「俺がまとめちゃる 任しとけ安心しろ」

そんな国会議員はいないのか?

日本中の多くの人々は 今晩

♪俺とおんなじあの月みつめて 何想う~

後方支援のお話

Posted By on 2011年4月15日

昨日、高校時代の同級生で歯科技工士をしている

K山君から状況連絡が入った

当時、私の部屋に遊びに来ては

竹の子族をマネて化粧をして、よく踊っていた男だ

彼は今、宮城県の山元町で歯科治療支援を行っている

治療も食事も寝泊りもこの車の中だという

早速、用意していったものが底をつきそうだという即重レジンと、役にたちそうな応援物資を送った

入れ歯を津波で流された方も多いらしく

歯型を採り、短期間で暫間義歯を作っているのだという

被災直後は緊張で感じていなかった歯痛が、1週間を過ぎたころから多発

歯は栄養バランスやストレスの影響を最も受けやすく

食べられなくなれば免疫力の低下を招き

インフルエンザなど感染症を引き起こす可能性がある

水不足で入れ歯を洗わなかったり

口腔ケアが出来ず、口の中の細菌が増えた高齢者に「誤嚥性肺炎」の危険もある

また、被災地では過度のストレスや寒さで

無意識に上下の歯を噛みしめる「食いしばり」が多くなりがちだ

充分な器具などがない為、各歯科医療チームは予防策として

「上下の歯を噛みしめない」

「顔面のマッサージを行い、抗菌作用のある唾液の分泌を促す」

の2点の実践を勧めているという

 これからも連絡を取り合い、少しでも後方から支援が出来ればと思っている


革命篇(Episode VI

Posted By on 2011年4月13日

東日本がえらいことのなっているというのに

自粛自粛で、やや後ろめたい気もしましたが

落ち着かない毎日に少しでも安らぎを求めてと

何とか時間を調整し、先ほど観に行ってまいりました

今日もレイトショーはホールにたった3名という

貸切上映状態

テレビシリーズ、「野望篇」、「革命前日」とひとりで盛り上がっていたので

大いに期待して、いざ・・・

前半、軽快なテンポでいつもの・・・凄い!

銃声の音に ドキッ!

後半・・・

ムムッ

なんか消化不良

でも一応完結した?

続編予定ないようだし

これで良いのかも

自分で納得し終わらせた

仙台でも映画見られるようになったかぁ

良かった

福島でも見られるようになったようだし

真木さんのカッコいいアクションで

元気もらえると良いです

http://youtu.be/JkZrVeL0_E4

エックス線のお話

Posted By on 2011年4月9日

先ほど歯科医の友人と電話で話していたら

患者様に歯のレントゲン撮影を拒否されたという話を聞いた

理由は「今は放射線が怖いから」

原発の問題でピリピリ感がこんなところにも影響を及ぼしているようだ

放射線と一言で言っても中にはさまざまなものが含まれている

アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、エックス線などなど

1895年、ドイツのRoentgenがエックス線を発見したのは有名な話

最初の歯の撮影をしたのは同じドイツのOtto Walkhofが行なったといわれる

エックス線は歯科診療になくてはならないものだ

他の放射線より簡単に作れて、取り扱いが容易で安全である

基本的にはコンセントを差し込んで、100Vの家庭用電源から作ることができる

タイマーを設定しスイッチを押し続けるだけで、設定した量のみ、エックス線が放出(照射)される

放出の方向の斜め後ろにいるとほとんど被曝はない

鉛に代表される金属などの物質により、比較的簡単に遮蔽することができるので

撮影の時は簡単な防護服を着ていただくだけで防御できる

当院で行なっているデジタルエックス線撮影では

フイルムの約半分のエックス線量(タイマーの設定時間)で撮影可能だ

 小さいデンタルレントゲンで1回0.0025~0.004mSv

口腔全体が写るパノラマでも約0.0035~0.0095mSv

つまり、デンタル写真1枚は自然放射線の100分の1程度に過ぎない

将来は、エックス線を使った検査は二の次になるのではないかとも考えられているが

超音波診断やMRIの発展があり、エックス線に被曝しない検査が発達する現在でも

まだまだ、骨の中や歯の中を見るのにはエックス線は欠かすことができない

今晩は23年前のキヨシロー先生のメッセージでも子守唄にしよう

今、自分にできる事のお話

Posted By on 2011年4月8日

気がつけば いつの間にか今週はもう【桜花賞】

バタバタと落ち着かぬ中、あっという間に毎日が過ぎて行き

出走馬の参考レースすら見ていない

まあ、明日もあんまり考えてる時間はなさそうだ

ローテがキツイ感じもするが

3枠6番 藤田伸二『ハブルバブル』で勝負!

震災後、サービス業はかなり厳しい状況だと聞く

ところが当院はなぜか震災後から、かなり忙しい日々が続いている

昔から戦争が起こると、医学が数段進歩すると言われるが

当然、災害が起こればその地域の医療機関は大変な事になるのは当たり前だ

しかし、当院は被災地周辺でもない

しかも歯科医院である

どういう事なのか?

患者様と会話をしていて、なんとなくその理由が解ってきた

「いつごろから痛みます?」

「あの地震が起きた頃からです」

とか

「どうされましたか?」

「あまり痛くはないのだけれど、また地震が来たら大変だから早めに・・・・」

「歯医者さんも停電じゃ診てもらえないでしょ」

「地震が怖くて睡眠不足になり、歯の調子が・・・」

「何が起こるかわからないから、もうひとつ入れ歯を・・・」

などなど

微妙な心理的影響があるのだろう

ほとんどの時間で震災関連の報道ばかりされるため

それが2次的ストレスになっているようである

以前もお話したが、ストレスで歯が痛く感じる事はよくある

潜在的な不安、今後への気がかりは多くの点で続いている

地震・津波という自然災害に加えて、原発事故という人災が加わり

放射能汚染という、既に明らかに存在し続けている危険・脅威であるため

いつまで経っても気持ちが一段落できないという辛さが残る

私の今、自分にできる事

被災地に行くことが出来なくても

毎日このようないろいろな症状の患者様を

治療する事

今は精一杯必死に働くだけだと思っている

  

作詞作曲:斉藤和義
ずっとウソだった

この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ 安全です

俺たちを騙して言い訳は「想定外」
懐かしいあの空 くすぐったい黒い雨

ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるのこの国の政府

この街を離れてうまい水 見つけたかい?
教えてよ やっぱいいや もうどこも逃げ場はない

ずっとクソだったんだぜ 東電も北電も中電も九電ももう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ 何かがしたいこの気持ち

ずっと嘘だったんだぜ ほんとクソだったんだ

ゴジラ対ヘドラ

Posted By on 2011年4月6日

仕事が忙しいこともあったが

しばらくブログを書く気分ではなかった

今晩もウォーキングしながら夜桜見物

小田原城周辺のソメイヨシノはまだ1分~2分咲きといったところか

先日の試合で凡退ばかりだったので

帰りにバッティングセンターで気を紛らした

風呂に入ってテレビをつけると

やはり不安になるニュースばかりだ

人生の半分も生きてしまった自分は良いとして

育っていく子供たちには本当に心配な日々が続く

身ごもる母親にとっても不安は募る一方であろう

絶望の中に希望を見いだそうとしている東北の人々へ

少しでも元気を送らなくてはいけない立場なのに

被災しなかった我々が元気を奪われてゆく

益々日に日に悪化していく原発問題

“ただちに人体に影響はない”

それはそうでしょ

影響あるって言われればとっくに避難している

チェルノブイリで放出されたヨウ素131が子供たちの甲状腺に取り込まれ

被曝をもたらしたのだと判ったのは原発が爆発して5年後以降だった

またセシウム137は半減期が30年と長く

環境に影響を及ぼさなくなるまでに数百年かかる可能性すらある

今度は海へ汚染水の流出かぁ

小学生の頃を思い出す

核実験の放射線で恐竜が変異した生物であるゴジラ

ストロンチウムなどの汚染物質をバラまくヘドラ

対決したのだから皮肉なものである

「かえせ! 太陽を」

1 水銀 コバルト カドミウム
鉛 硫酸 オキシダン
シアン マンガン バナジウム
クロム カリウム ストロンチウム
汚れちまった海 汚れちまった空
生きもの皆 いなくなって
野も 山も 黙っちまった
地球の上に 誰も
誰もいなけりゃ 泣くこともできない
かえせ かえせ かえせ かえせ
みどりを 青空を かえせ
かえせ かえせ かえせ
青い海を かえせ かえせ かえせ
かえせ かえせ かえせ
命を 太陽を かえせ かえせ

2 水銀 コバルト カドミウム
鉛 硫酸 オキシダン
シアン マンガン バナジウム
クロム カリウム ストロンチウム
赤くそまった海 暗くかげった空
生きもの皆 いなくなって
牧場も 街も 黙っちまった
宇宙の中に 誰も
誰もいなけりゃ 泣くこともできない
かえせ かえせ かえせ かえせ
みどりを 青空を かえせ
かえせ かえせ かえせ
青い海を かえせ かえせ かえせ
かえせ かえせ かえせ
命を 太陽を かえせ かえせ

こんな夢を見た

Posted By on 2011年3月30日

春だというのに停電だ、自粛だ、と何か重苦しい日々

過去のデータを探ると同じような余震の長引く地震があった場合

3ヶ月以内に本震に近い最大の余震が来るとも言われているが

いつまでも地震や原発にビビってたって仕方がない

被災した方々のことを思えば

殆ど被害がなかった私たちが元気をなくしてどうする

明日から野球チームの早朝練習だ

思いっきり汗を流してがんばるぞっ!

日曜日は憧れの茅ヶ崎公園野球場で試合もあることだし

とは言うものの・・・

昨晩、なぜか被爆したを見た

私のメンタルもだいぶやられちまってるのかな?

もう20年も前に映画館で観た

黒澤明監督の『

黒澤明自身が見た夢を元にして作られた、8話からなるオムニバス形式の映画だったけど

その中の『赤冨士』という話を今思い出している


Akira Kurosawa, Dreams 1990 投稿者 Hermann-Rorschach

ハケンの人格

Posted By on 2011年3月29日

日本歯科医師会から

「警察歯科医会・身元確認マニュアル(改訂版)」を取り寄せ

私も20日に被災地への派遣を希望し、登録を済ませた

すると昨日、以下の発表があった

ご遺体の身元確認作業への派遣状況(平成23年3月28日17時現在)

派遣先 岩手県 宮城県 福島県
人数 22名 53名 11名 86名

 

出発日 行先県 人数
3/26 岩手県 4名
3/25 岩手県 3名
3/23 岩手県 3名
宮城県 7名
3/22 宮城県 27名
3/21 岩手県 6名
宮城県 10名
3/20 宮城県 9名
3/19 宮城県 8名
3/18 福島県 5名
3/16 福島県 6名
3/14 岩手県 7名
宮城県 2名

(同一歯科医師の複数回出動あり)
 派遣登録者数:959名

上記とは別に被災地の歯科医師会を中心に

隣県の歯科医師会等からも多くの歯科医師が現地入りし身元確認に当たっている

また、福島県では3/24より自衛隊の歯科チームが出動したという

しかし 被災地の食料、宿泊先、ガソリンなどが不足していることから

 派遣を希望した歯科医師全員が現地に赴ける状態では無いようである

日本歯科医師会としては 今後 警察庁と連絡協議のうえ 

4名9チーム編成として準備、派遣要請に備えているというので

気心の知れた先生に声をかけてみた

だが

『行きたい気持ちはあるが、メンタル維持に自信がないし

原発が怖いから家族に反対された』と言われてしまった

普通そうだよな これは自分の意思で志願するものだ

誘った私がバカ

今はマニュアルをよく読み、先陣隊の情報を少しでも多く手に入れておこうと思う

コバルトの季節の中で

Posted By on 2011年3月25日

地震に津波そして原発の問題から農作物へ

これでもかと追い討ちをかけるように悪いほうへと転がって行く

“復興は農業から”と

日本人は大昔から、田をそして畑を耕し、その苦難を幾度となく乗り超えてきた

その一番の要が・・・

人間の手で作り上げた原発を、自然の猛威地震と津波が襲った

パチッとスイッチを入れれば電気は点くが

バチッとスイッチを切っても止まらない放射能 制御不能

長女がまだよちよちと歩き出したばかりの頃

『アクアマリンふくしま』という、とても画期的な水族館へ行った

高所恐怖症の私はガラス張りの展望台から壮大な眺めにビビりまっくっていると

「あっちが原発だよ」

誰かが指をさし教えてくれた

ウランと言ったら

ウルトラマンに登場したウラン怪獣「ガボラ」

大好物のウラン235をぶら下げた科学特捜隊のヘリコプターを追いかけたが

ウルトラマンにヒレをもぎとられ、首投げで絶命した姿は幼心に焼きついている

プルトニウムは「太陽を盗んだ男」である

中学校の理科教師が茨城県東海村の原子力発電所から液体プルトニウムを強奪し

ハンドメイドの原爆を完成させ、政府を脅迫する話だ

今でも日本映画の傑作だと思っている

しかし

そんなのんきな事を言っていられなくなった

数日前に福島第一原子力発電所で爆発が起きた

その中の原発3号機は

ウランと<死の灰>プルトニウムの混合物を発電に利用していたという(プルサーマル)

素人目に誰がどう見たって

これ


こうなったわけであるから

それほど心配はいらないなんて言えるはずがない

たぶん報道されている以上の放射能が水蒸気とともに飛散されているだろう

ここ小田原は福島第一原子力発電所から300km 圏内

危険にさられている3つの原子炉の出力の合計は200万kwを超え

チェルノブイリ(100万kw)の2倍だという

あ~もう最悪のシナリオは想像したくない

とにかく東電、日本政府いや世界中のレスキューに出動を願い

この日本を救ってほしい

かつてチェルノブイリから200~300km離れた地域なのに

他よりも物凄く重度の汚染地帯があった

それは放射能を含んだ雲がその地域に流れて行った時に

雨が降ったからだという

診療室向かいにある合同庁舎のパスポートセンターには

日に日に訪れる人が増えているようだ

卒業旅行のシーズンだから・・・なのか?

ドンキの店先に、簡易ガイガーカウンターが並ぶ日はそう遠くないはずだ 

ヨウ素-131  人がヨウ素を吸収する主な経路は、牧草→牛→牛乳→人の食物連h鎖である

卒業のお話

Posted By on 2011年3月24日

卒業式だというのに

箱根の山は真っ白だ

校医をしているのでお招きを戴いたが

出席はできなかった

自分が学生の頃は、卒業式を迎えるごとに

♪♪卒業式だと言うけれど
何を卒業するのだろう

とか

♪あと何度自分自身卒業すれば
本当の自分にたどりつけるだろう

なんて

まだそんな歌が流行る前から、同じような事を考えていたっけ

でもそれから数十年経ち、社会に出て今働いている自分から

卒業生へ言えるのは

恵まれた生活

その生活を与えてくれている家族や先生

地域の人、そして多くの友達に感謝

その気持ちを大切に次のステップへ羽ばたいてください