お歯なしにならないお話 杉山歯科医院院長ブログ

毛沢東のお話

7月 23rd, 2018

「毎日ブラシで歯を磨いてください。歯垢が溜まってしまいます」
「イヤだ!」
これは、歯科医院での歯医者と患者の小学生とのやりとりではない。

駄々をこねて歯磨きを拒んでいるのは

中華人民共和国の「建国の父」と称された初代国家主席・毛沢東だ。

毛沢東と言えば、賛否両論こそあれ、中国の共産主義を主導し

その近代化を推し進めた人物。

一方で、文化大革命に象徴されるように、徹底的な抑圧体制を敷き

自身に対する反対勢力には執拗なまでに粛清を繰り返した独裁者としても知られる。

そんな毛沢東が唯一放任していたのが、彼自身の「口内」だった。

中国の山奥の田舎村出身の毛沢東には

子どものころから歯を磨く習慣が無かったと言われている。

起床後お茶で口をゆすぎ、そのまま飲み干すと、お茶の葉を噛む。

革命家として成り上がり、大国のトップとなった後でも

この独特の口内洗浄法だけは変わることはなかった。

当然、歯の状態は悪化していった。

主治医によれば、中華人民共和国を建国した55歳頃に検診をすると

「まるで口内に緑色のペンキが塗ってあるよう」だったという。

慌てた主治医が歯ブラシを渡そうとすると

毛沢東は憮然とした表情でこう言い放った。

「虎は決して歯を磨かない。それなのに虎の牙はなぜ鋭いのか」

この「謎理論」には主治医もかける言葉が見つからず

結局、そのまま歯が磨かれることはなかった。

晩年の毛沢東は、ほとんど「笑わなかった」という。

各国首脳陣との対談の様子を見ても

笑顔を見せている写真はほとんど存在しない。

だが、それは彼が不愛想だったからではない。

上顎の歯が一本残らず抜け落ちていたことを覆い隠すためだった。

見た目には誤魔化せても、その口臭は凄まじく

指令を出すたびに漂う悪臭には、周囲も悩まされていたとか。

しかし日本の政治家も似たようなものだったのかもしれない

アメリカの国務長官だったキッシンジャーが後の回想録の中で

“日本の政治家の口の臭さと歯の汚さには閉口する”と語っていた。

今はそんなことはないだろう と 思いたい!

現代、エチケットに鈍感な方にこの国を任せるのはとても心配である。

 

 

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