時代遅れのお話

Posted By on 2012年1月23日

 

1880年写真乾板製造会社として創業

1975年には世界初のデジタルカメラを発明したイーストマン・コダック

「あなたはシャッターを押すだけ。後はお任せください」

そんなスローガンを掲げていた会社なのだが

自ら本社玄関のシャッターを下ろすことになるかもしれないのだという

独自で開発したものが身を滅ぼす原因になるとは何とも皮肉だ

フィルムからデジタル化への対応の遅れは

我々、歯科業界でも命取りになると確信している

残念ながら、歯科レントゲン技術において

フィルム現像の長所はもう全く見当たらなくなっている

 

鏡開きの日に、汁粉を食べながら“百均の暦”を手に取り

年盤座相と方位盤を見ながら、今年度の戦略を練っていると

杉山歯科医院は

もう今年で開業して20年目のシーズンに突入しているではないか!!

命日も近く、父の墓前に手を合わせれば

また、あの言葉を思い出す

自宅なんて住めればいいんだ、お金を生み出すところにお金をかけろ

“家、個人の贅沢は一番最後だ、まずはゼニが入ってくる場所を立派にしろ”という

先祖代々の金言である

最先端の医療機器へと設備投資をし、新たな成長分野を広げることで

より優れた本当に必要な医療を提供していく事を理念としている

また、借金増えるなぁw

コダックの経営破綻について、富士フイルムHDの古森重隆社長は

コアビジネスを失った時に、それを乗り越えることに成功した会社と

乗り越えられなかった会社があることを示している」とコメントした

歯科医療はビジネスではないが、サービスは医療もビジネスもいっしょだ

歯科医師と歯科医療施設は増え続け

世界に例をみない速度で高齢化が進行している日本

むし歯も少なくなり、パラジウムなんて金属は、いつ使われなくなるかわからない

入れ歯の人が増えるといっても 今の保険点数じゃ赤字覚悟は当たり前

じゃ“インプラント”が救世主となりえるのか?

儲かる分野だけに事業を絞り込むだけでは、限界があることも事実だろう

コアとなる治療の将来性を見極める能力が我々経営者に問われている

流れを読む 風を読まなくてはいつか足元をすくわれるだろう

他社製品と比べ、レントゲン画像の写りは抜群に美しかった

学生時代の実習の時から長い間本当にお世話になった

歯科治療において三種の神器のひとつであったコダックフィルム

時代遅れ  

そんな“さよなら”はあまりにも忍びないではない

About The Author

The Damnedやツネマツマサトシ、The Stoogesなどのカヴァー曲をリハーサルした後、初めてのライブをコイケミュージックホールで行なう。あまりにもメチャクチャで荒々しい演奏のせいで、わずか15分ほどで電源を切られTHE HOODLUMのデビューライブは終わった。そんな原点が今の活力!歯科医師としての情熱に繋がっている。

Comments

2 Responses to “時代遅れのお話”

  1. レコード、8ミリ、betaにVHS、カセットテープにCD/MD・・・
    消えていった記憶媒体の中では、銀鉛フィルムって超長寿命だったのではないでしょうか?
    考え様に拠っては、大往生だった気もします。
    それだけに、人々から郷愁を以って語られるんでしょうね。

  2. Dr. Feelgood より:

    いやいや、小田原でも7割の歯科医療機関はアナログ対応ですからまだ10年はいけるでしょう 最近「たけしのオールナイトニッポン」の当時のカセットテープがごっそり見つかったのですが、物置に眠っていたラジカセで再生したらテープが絡まってラジカセごと使えなくなりましたw

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