金属アレルギーのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2012年5月25日
この季節になるとネックレスなどのアクセサリーで
金属アレルギーを発症される人が増えます
これは汗が原因だからです
汗で溶け出した金属イオンが体内に入り込み
これがたんぱく質と結びついて
異物とみなされるとアレルギーの原因となるのです
それではお口の中はどうでしょう
やはり唾液で溶け出した金属イオンが体内に入り込むんです
金属はその種類によってイオン化のしやすさが異なり
金属アレルギーの原因になりにくいもの、なりやすいものがあります
最も金属アレルギーの危険性が低いのはチタンと考えられており
インプラントなどはこのチタンが使われます
ゴールド、シルバー、プラチナがそれに続きますが
残念ながら保険診療で主に使われている
ニッケル、コバルト、クロム、水銀は
最も金属アレルギーを起こしやすい部類になります
かつては水銀を50%も含んだ
アマルガムという充填物も使われていました
ですから私も出来るだけ金属は使いたくないのですが
保険診療を希望され、強度と耐久性を考えると
どうしても金属を使わざるを得ない状況なのです
歯科金属アレルギーの症状は
金属に接している部分が赤く炎症する口内炎のほか
口の中や皮膚に編み目模様の白い斑点ができる扁平苔癬
手のひらや足の裏にうみを持った水疱状の湿疹ができ
その後、ボロボロと皮がむける掌蹠膿疱症
手足に小さい水ぶくれが出来てかゆみがある異汗性湿疹などがあります
皮膚科などでいくら治療しても治らない場合や
症状が出る前に集中的に歯科治療を行った場合は
歯科金属アレルギーが疑われます
気になる方は、どうぞご相談にいらしてください
http://youtu.be/Q9ihRCmva0g
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