ワーキングプアのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2012年11月13日
歯科医師(58歳)がインプラント治療代106万円を着服
歯科医師が治療代100万円着服容疑
TBS系(JNN) 11月9日(金)13時45分配信
東京・練馬区の歯科医院で院長として雇われていた男が
患者の治療代およそ100万円を着服したとして
警視庁に逮捕されていたことがわかりました
業務上横領の疑いで逮捕されたのは
歯科医師の細畑廣行容疑者(58)で
去年、練馬区の歯科医院に院長として雇われていた際
インプラント治療をした女性患者(当時66)の治療代
106万円を着服した疑いがもたれています
取り調べに対し、細畑容疑者は
「手取りの給料が月15、6万円しかなかった。生活費などにあてるためにやった」
と容疑を認めているということです
細畑容疑者は過去にも、岩手県で開業していた際
診療報酬を不正請求したとして保険医の登録を取り消され
1か月間の医業停止処分を受けていました。(09日11:14)
分院長で手取り15万!!
気の毒な話だ
昨今、歯科医師のワーキングプア化が面白おかしく取り上げられている
ワーキングプアとは
正社員並み、あるいは正社員としてフルタイムで働いても
ギリギリの生活さえ維持が困難
もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない
就労者の社会層のことである
まさに歯科医がそうなったと・・・
原因は歯科医師の過剰だ
1998年「歯科医師の需給に関する検討会」に出させた報告書で
2005年以降、供給が需要を上回り
2025年には9千~1万8千人の過剰が見込まれるとしている
それを旧厚生省は増え過ぎたとわかっていながら放置
2006年末厚労省はようやく
「新規参入の歯科医師数を1200人程度とする必要がある」
「歯科医師国家試験合格者数の約55%が過剰」との考えを示したが
時すでに遅し
私も80年代前半までの歯科大学新増設の恩恵を受けたからこそ
今こうして歯科医師でいれるわけで
もうこうなった以上この戦国時代を戦い抜くしかないと思っている
歯科医になり24年、開業して20年になる
あと残りの20年をどう生きていこうか
正直にコツコツやるしかないな
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