ピリピリするお話
Posted By Dr. Feelgood on 2014年4月17日
舌の先端や、舌の縁がピリピリする
舌がヒリヒリ痛む ジンジンする
そんな症状で来院される患者さまがここ数年増えています
拝見させていただくと
見た目には舌に何の変化もありません
舌炎であれば舌が通常よりも赤く腫れたりするでしょうし
口内炎や他の疾患であれば白く潰瘍が確認されたりと
何らかの外見上の変化があるのですが
このピリピリで来院される患者さまには
視診では舌に異常は認められないのです
また、そう訴える患者さまは
特に40代から50代の女性に多くみられます
これは舌痛症という疾患です
舌痛症とは
文字通り舌が痛くなってしまう病気のことなのですが
外見には変化がないのに、舌の先端や
舌の縁がひりひりするように痛むのが特徴です
これは最近になって頻発するようになった疾患で
研究はされてはいますが
何が原因なのかははっきりとはわかっていません
金属アレルギーやホルモンのアンバランス
更年期障害による
ホルモンのアンバランスではないかという意見もありますが
最も有力だと言われているのが
精神的な病気ではないかということです
なんとなく舌に違和感があるということから舌を気にすることになり
それから舌が痛むようになるのではないかというのです
舌が痛んでくると
「何か危ない病気ではないのか?」
との不安が起こり
ますます舌が痛むというわけです
現在、最も有望な治療法は抗うつ薬を中心とした薬物療法です
SSRI、SNRIやTCAの内服治療が中心となります
この薬剤はうつ病に対して開発された薬ですが
舌痛症のような慢性疼痛の患者さまに対しても
混線した神経回路の修復作用が期待され
有効性が認められています
ドライマウス(口腔乾燥症)や
生体内の微量金属であるFe(鉄)、Zn(亜鉛)や
ビタミンB12が欠乏しても
舌の痛みを感じます
“舌ベロがおかしいなぁ” っと感じたら
舌がんなんじゃないか!!
などと心配せずに
できるだけ早期に来院してください
うがい薬や
当院で悩みを相談しただけで
治ってしまうかもれませんよ!
Comments
Leave a Reply