12歳臼歯のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2015年3月6日
岡山大学の森田学教授・大森智栄大学院生らによる研究グループは
12歳臼歯(最も奥に生える歯)の生え方に異常がある大学生は
かみ合わせの異常が多いことを明らかにした
一番奥の歯は12歳頃に生えるため12歳臼歯と呼ばれているが
これまでの研究で、18~19歳の大学生でも
正常に生えていないケースが10%程度いることが分かっている
今回の研究では、18〜19歳の大学生2205人を対象に調査を行ったところ
12歳臼歯が1本以上生えていない者は18人(0.9%)
生える方向・位置が正常でない者は240人(12.4%)いることが分かった
さらに、12歳臼歯の生え方に異常(まったく生えていない・正常に生えていない)があることで
「かみ合わせの異常」が男性で3.9倍、女性で3.2倍増えることも明らかになった
今後は、幼少期にかみ合わせを正常にすることで
適正な時期・場所に歯が生えるようにできると期待されている
かみ合わせの悪い者は正常なかみ合わせの者と比べて
12歳臼歯の生え方が異常(まったく生えていない・正常に生えていない)になるリスクが
有意に高いという結果が出た(岡山大学の発表資料より)
なお、この内容は「口腔衛生学会雑誌」に掲載された
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