サラサラなお話
Posted By Dr. Feelgood on 2015年4月14日
脳梗塞の予防のため
血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいますが
歯を抜いても大丈夫でしょうか?
患者様からよくうかがうご質問です
抗血栓薬は現在日本国内で
100万人が飲んでいるといわれている薬です
血栓ができ血管が詰まることによって起こる
脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐため
血液をサラサラにする優れた効果をもっていますが
一方、歯科治療で抜歯などの外科処置をする際には
血が止まりにいなど問題は起こってきます
薬の服用を止めれば固まりやすい血液に戻りますが
そのために血栓ができ発作が起きたら危険です
とくに抗凝固療法(ワーファリン)を受けている患者様では
血液検査でINR値という血液の凝固値が3.0以下であれば
しっかりとした止血処置をすることにより
服用を続けながら抜歯することがガイドラインに示されています
また、抗血小板薬(アスピリンなど)を服用中の患者様の場合も
止血処置をすることで薬を止めずに抜歯することが可能です
とにかく一番危険なのは薬を止めてしまうことです
血栓薬を休薬した方の100人に1人に血栓が原因の発作が起き
そのうち80%が亡くなるという報告があります
当院では血液サラサラの薬を飲んでいますとお知らせいただくと
止血の準備を万全に整えてから抜歯を致しますので
ご安心してご来院ください
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