動脈硬化のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年12月2日
週間実話など週刊誌やテレビでも多く取り上げられているので
ここでも少しお話させていただきます
東京歯科大学の奥田克爾教授らのグループが
動脈硬化部位に歯周病菌であるT・デンティコーラのDNAを検出した
さらに心臓外科センターとの共同研究によって
歯周病の主原因菌であるP・ジンジバリスを含む数種類の細菌も見つけている
つまり、歯周ポケットの細菌が血液中に入り込んで
動脈硬化の誘因になっている可能性を示唆しているのだ
米国ではマウスを使った実験で、動脈硬化との因果関係が実証されている
その他、歯周病菌が血流に乗り、全身を巡ることによって起こる疾患として
髄膜炎、敗血症なども報告されている
また、歯周病菌がインスリンに対する反応を鈍くするため、血糖値を下がりにくくし
糖尿病を進行させるという報告もある
すなわち、歯周病菌の毒素は、血管が詰まる病気や血管が膨らむ病気などを引き起こす
心臓で起これば、冠動脈を詰まらせて心不全や心筋梗塞になる
脳の血管に入れば、脳梗塞になるというわけだ
歯周病は、歯磨きなどのメンテナンスが有効だが、遺伝的要因の他
後天的に発生する環境的要因も忘れてはならない
重要なリスクとなる主なものに喫煙習慣、食生活、薬物の副作用、ホルモン分泌、ストレスなど
私が歯周病(歯槽膿漏)や歯みがきのお話をすると
“もう うんざり” そう思われる方もいるかとは思いますが
いいんです うんざりするほど聞いてください
歯周病菌はそれほど“しつこい”やっかいな病原菌なのです
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