オレオレ詐欺のお話

Posted By on 2011年12月1日

 

朝日新聞によると

“学費が高い”というイメージが強い私立の歯科大学で

授業料など納付金の大幅な引き下げが相次いでいるという

ここ数年、入学者数の低迷が続き

各大学は「値下げ合戦」に勝ち抜いて優秀な学生を確保しようと懸命なのだ

私立の歯科系大学は全国に17校あり

日本私立歯科大学協会によると、在学する6年間に学生が納める平均額は

2011年度で約2900万円

07、08年度の約3300万円から1割以上減った

値下げが本格化したのは、3校が引き下げた10年度の入試から

11年度は8校が引き下げ、2千万円を切る大学も出てきた

12年度も3校が引き下げたという

値下げの引き金は、学生数の深刻な落ち込み

08年度に志願者数が計1万人を割ると、09年度からは4千~5千人台で推移

入学者も、11年度は17校中10で募集人員を下回った

背景には、歯科医師の増加があると思われる

98年には人口10万人あたり69.6人だったのが、08年は77.9人

過剰論」も取りざたされ、国も各大学に定員見直しを求めている

一方で医学部の定員は

過去最多だった11年度の8923人からさらに増えるため

学生が流れたとの声もあるが、私はそうは思わない

“歯医者が増えすぎて医者が少ないから医者になろうか”って

そんなに簡単に行くわけがない

日本私立歯科大学協会によると、授業で高額な医療機器や3千点にも及ぶ実習資材を使うこと

教員や職員の人件費の負担などから、納付金が高額になるという

同協会の安井利一副会長は「良い学生に入ってもらうためには

学校側の持ち出しもやむを得ない。教育の質は維持できる」と話す

教育情報会社「大学通信」(東京都)の安田賢治ゼネラルマネジャーは

「国公立に比べ、私立の学費は高い印象だった。学生にとっては歓迎できる話だが

値下げして今まで通りの環境が保てるかどうか

そこがきちんと示されないと、学生側は不安では」と話している

いつかのアメリカ映画で見た

憧れのキャンパスライフなんて言葉は???の世界

経験から話すと歯科大学では

臨床実習が始まる4年生頃から学費以外にもいろいろとお金がかかる

実習に使う器材や材料

先輩から譲り受ける事も多いが、それでもかなり高額で買い取る

私が歯科大学に在籍していた当時は

今と違い“まだまだ歯医者は儲かる”と言われていた時代

その頃の学生は歯医者の子弟ばかりでなく

歯科とは無縁の家系に育った人たちも多かった

バブル手前で右肩上がり、不動産をはじめ事業が順調でお金持ちの親たちは

歯医者はみんなええクルマ乗っとるのぉ きっと儲かっとるんやなぁ 

“お前も歯医者んなれ”

と挙って子供たちを歯科大学へと送り込んだ

そんな親たちは当然歯科業界の事などあまりよく知らないはず

歯科治療に使う器具や材料なんて全くといってわからないようであった

私の場合は父が歯科技工所を経営していたので

必要と思われる材料や器材は実家からダンボールで送りつけられた

無駄なお金は使うな 実習で使うものは全部送ってやるから

そんな感じだったから ○×が欲しいからお金くれっなんて絶対で電話で言えなかった

仲の良かったスーパーカーを乗り回すある友達がいた

遊技場など多角経営で何店舗もビルをもつ大金持ちのボンボンだ

私は彼のアパートでファミコンをやりながら、幾度と無くこんな電話のやり取りを聞いていた

「おとぉちゃん オレ!○×っていう器具が必要なんやけど

それってけっこう高いねん お金振り込んどいてくれる?」

「いくらやっ?」

「3万いぇん!」

そしてあるときは

「あ~おかあちゃん? オレ! ラバーボール(定価数百円)つぅ~てなぁ

すっごく大切な道具壊れてもぉてなぁ(ゴムだから絶対に壊れない)

それないと留年してしまうかも知れんねん」

「そりゃ大変やなぁ いくらすんの~?」

「8万いぇん!」

そしてこんな事も

「オレだよ!今、マネキン使ぉて歯を削ってるんやけどなぁ

マネキンの歯を削り間違えて マネキンの歯を抜く事になってしもぉたんや

そんでなぁ 新しいマネキンを買わなあかんようになってしもうた(本当は学校で貸してくれる)

 本当の患者さんじゃなくてよかったわぁ」

「ほんまやなぁ そんでマネキンいくらぁ?」

「15万いぇん!」

 そして終に

「オレだけど~今度なぁ 実習でサルを使って実験すんねん

単位がかかってて ひとり一匹必要なんやぁ 

いや分割でいいみたいなんやけどぉ ・・・・30万いぇんくらいするんやなぁ・・・」

「ほぉ~そりゃ単位落としたら大変やぁ

ほなら、おとうちゃんがサル買ぉてきておくったるぅわ!」

「・・・・・・・・」

 

About The Author

The Damnedやツネマツマサトシ、The Stoogesなどのカヴァー曲をリハーサルした後、初めてのライブをコイケミュージックホールで行なう。あまりにもメチャクチャで荒々しい演奏のせいで、わずか15分ほどで電源を切られTHE HOODLUMのデビューライブは終わった。そんな原点が今の活力!歯科医師としての情熱に繋がっている。

Comments

Leave a Reply


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/sugiyama118/sugiyama118.jp/public_html/blog/wp-content/themes/autumn-almanac/comments.php on line 54