阿弥陀仏のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2018年4月24日
「痩蛙(やせがえる) 負けるな一茶 是(ここ)に有(あり)」
江戸時代後期に活躍した俳人、小林一茶の有名な句です。
やさしさとユーモアに満ちた句を生涯2万句も詠んだ一茶は
50歳を前にすべての歯を失ってしまったとか。
「歯ぎしみの 拍子ともなり きりぎりす」
これは、歯がまだ健在だった頃の句にちがいありません。
そして月日が過ぎ、最後の一本の歯が抜けてしまうと
自らの気持ちをこんな句に託しています。
「歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ」
歯をすべて失ってようやく、噛むことの大切さを悟ったのか
あとは阿弥陀仏の慈悲にすがるしかないと
さすがの一茶も心細くなったのでしょうか。
(8020推進財団 歯の豆知識より)
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