睡眠時間のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2018年10月27日
東北大学は2018年10月5日
歯がない高齢者は
短時間・長時間睡眠になるリスクが高いことを明らかにしたと発表した。
歯が0本の人では短時間睡眠(4時間以下)のリスクが1.4倍
長時間睡眠(10時間以上)のリスクが1.8倍になるという。
同研究では、高齢者の現在の歯の本数と
短時間睡眠・長時間睡眠との関連を検証した。
検証に用いた2万548名の平均年齢は73.7歳で
歯が0本の人たちでは短時間睡眠が3.3%(100人)
長時間睡眠が9.0%(272人)だった。これに対し
歯が20本以上の人たちでは短時間睡眠が2.3%(160人)
長時間睡眠が2.8%(195人)と少なかった。
これを検証した結果、歯の本数と睡眠時間との間に
U字型の統計的に有意な関連が認められた。
つまり、歯が20本以上の人たちと比較して
0本の人たちは短時間睡眠であるリスクが1.4倍
長時間睡眠であるリスクが1.8倍と有意なリスクが認められた。
同様に、残っている歯が1~9本の人たちでも
短時間睡眠のリスクが1.3倍
長時間睡眠のリスクが1.5倍高いという結果になった。
このように、歯が1~9本の人よりも
歯が0本の人たちで強い関係(強いU字型)が認められた。
高齢者における睡眠は、短すぎても長すぎでも
健康問題に影響を及ぼすことが知られている。
歯は噛み合わせを保つ役割も担っており
歯がない人は下顎が上方回転し
気道に影響を与えて睡眠時の呼吸を妨げる可能性があると言われている。
同研究により、より多くの歯を残せるよう歯の健康を保つことが適切な睡眠時間の維持
ひいては健康長寿につながる可能性が示唆されたとしている。
医療技術ニュースより
この研究結果から
今後、入れ歯を使用している患者様には
睡眠時も入れ歯は必ず装着したほうが快眠できますよ
という指導を徹底したほうが良いのかなぁ!?
そう感じております。
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