廃棄物処理のお話

Posted By on 2011年6月24日

兵庫県警生活環境課は22日

石こうの歯型を不法投棄したとして、廃棄物処理法違反の疑いで

兵庫県洲本市の歯科医薬品販売業者「オクノ」の元社長(58)を逮捕した

生活環境課によると、この会社は歯科技工士や歯科医に石こうを販売

使用済みの歯型を回収していたとみられる

逮捕容疑は5月上旬、自宅近くの池付近に石こう歯型約14キロを投棄した疑い

2月中旬に近隣住民が「大量の歯型が投棄されている」と洲本署に通報

調べると中から「オクノ」と書かれた書類が出てきたため

同課は今月8日、被疑者不詳の廃棄物処理法違反容疑でこの会社を家宅捜索していた

取り調べに対し容疑者は容疑を認めていて

周辺に捨てた歯型などあわせておよそ2トンを撤去したと話しているという

とても残念なニュースです

当院では医療系廃棄物に関しては、もちろん費用をかけて処理業者に委託している

回収業者→中間処理業者→最終処理業者と

マニフェストと呼ばれる用紙で追跡できるようになっているはずなのだ

今となってはこのように医療廃棄物の処理がとても問題になっているが

昔はかなりずさんな管理システムであった

公害問題で廃棄物処理がうるさく言われる前の時代だから当たり前かもしれない

父が自宅近くの長屋を改装したような所で

数名のスタッフを雇い、まだまだ小さな小さな歯科技工所を営んでいた

連日徹夜状態でそこに父がこもりっきりだったため

私が幼い頃は“横浜ドリームランド”に“ケロヨン”がやってきた時に

会いに連れて行ってもらったぐらいで

家族全員で旅行に行った記憶が殆どない

今となってはあの時期、父が汗水たらして働いた努力の結晶で

今の私ども家族の平和な生活があるのだと思う 感謝 感謝「バハハーイ

その技工所の周りは全く舗装されていないガタガタ道路

向かい側にはまだ戦時中の防空壕跡がいくつも掘られている地層丸出しの絶壁

道路は一旦雨が降ると崖の泥が堆積し

グッチャグチャの沼のようになるため

 いたるところに落とし穴のような水溜りができてしまう

市や自治会にお願いしたってこんな隅っこの田舎の袋小路

当時、同じような状況の場所はいたる所にあったわけだから

はい!そうですかって簡単に舗装してくれるわけがない

車だって泥んドロンになってしまいスタックすることもしばしば

住民たちは皆困り果てていた

そこで登場したのは技工所から廃棄される大量の

石こうで作られた歯型模型やその塊、入れ歯の失敗作や余った材料などなど

なんと それを利用して水溜りの穴や、ぬかるんだ道を父が勝手に埋め立てだしたのだw

まあ“石こうで道を固めた”と言ったほうが解りやすいかもしれない

廃棄物引取り業者もいなければ不燃物の収集だってメッチャクチャな時代

意外な事に この廃棄物埋め立て作戦

これがけっこう評判を呼んで 

近所の家から こっちも埋めてくれ あっちも埋めてくれって

引っ張りだこの大盛況!

おかげであたり一面真っ白け

まるで映画「ストレンジャーザンパラダイス」で観た

クリーヴランドの雪そのものだった

 廃棄の手間は省けて ご近所からは喜ばれてって

今こんな事をやったら

上記の事件のように、あっという間に手が後ろに回るだろう

その後、父の技工所は場所を移しビルを構えるほどの大成長を成し遂げた

もう40年以上前の話ですから・・・

埋め立て現場 と私

今では崖の防空壕も封鎖され 道も整備されて

かつてのたたずまいは全くといってない

ただ10数年前に妹夫婦が技工所跡地に新築の家を建てようと

基礎工事のためにその辺りを掘り起こすと

ガイコツが出てきた!っといって近所の子供たちが集まりだした

大量に出土した歯型模型の遺跡!?でパズルのように遊んでいたのです

About The Author

The Damnedやツネマツマサトシ、The Stoogesなどのカヴァー曲をリハーサルした後、初めてのライブをコイケミュージックホールで行なう。あまりにもメチャクチャで荒々しい演奏のせいで、わずか15分ほどで電源を切られTHE HOODLUMのデビューライブは終わった。そんな原点が今の活力!歯科医師としての情熱に繋がっている。

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