痛っ!のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年11月6日
以前
シビレるようなお話
にも書きましたが
これだけ歯科の技術が進歩したというのに
私が歯学生だった30年前と全く変わっていないのが
あの「チクッ!」っとする局所麻酔です
今でも歯肉に注射をしなければ出来ない治療が沢山あるのです
歯科における局所麻酔は
骨の中に植わっている歯髄まで麻酔薬を浸透させる必要があります
これは浸潤麻酔という方法で最もポピュラーです
そこで
出来るだけ「痛っ!」っとならないように
まず歯肉に表面麻酔を塗ります
麻酔薬をしみ込ませた綿球を粘膜に塗布し
しばらく放置して薬液が組織の中に浸透するのを待ちます
それから浸潤麻酔を行ないます
針も重要です。当院では世界最小サイズの注射針、極細の33Gを使用しています
刺す時に粘膜をひっぱり、針を動かさずに入れるので
ここまでは全く痛みを感じないはずです
しかし
本当に痛いのは注射を刺す時ではなくて麻酔薬を注入する時なのです
麻酔薬を入れるときの圧力やスピードが「痛っ!」の原因になります
それを解消するために、コンピュータ制御の電動麻酔器を使用し
手動では不可能な圧・スピードコントロールを行っています
また、麻酔薬が体温と近いほど、その温度による痛みも減少します
温度管理を行うことで体内に入った時の刺激を最小限にしています
もし当院の麻酔が痛かったら「今日は痛かったよ!」と教えてください
そんな患者様との関係を大切にしています
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