生活保護のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2012年6月2日
高校2年の終わり頃
『ビートたけしのオールナイトニッポン』がはじまった
確か木曜日の夜中だったと記憶している
その頃は、受験勉強を理由に毎晩夜更かしして
ラジオが相棒だった
特にNHK FMでの渋谷陽一さんの「ヤングジョッキー」「サウンドストリート」
(エアチェックってもう死語かなw)
AMだったら「大入りダイヤルまだ宵の口」~「オールナイトニッポン」の第1部までは
毎週、毎日かかさず聴いていた
その一言、その1曲が私の頭脳回路を駆け巡っていたのだ
授業中の睡眠学習と並び
机に向かって勉強のフリをする後姿は得意なポーズだった
英語のヒアリング用にするからと
あえてマイク付きヘッドフォンがセットになった
LL用のラジカセを買ってもらった
そのイヤホンジャックに差し込んだヘッドフォンから毎晩聞こえて来るのは
英語の教材のわきゃーないw
流行の洋楽やDJのイカしたトーク
そして たけしさんや鶴光師匠の痛快なギャグの連発!
大笑いして階下で寝ている親にばれないかと
必死で笑いを転げながら堪えていたw
そんな高校生活をおくっていたある日のこと
いつものように『ビートたけしのオールナイトニッポン』を聴いていると
「伊丹幸雄コーナー」(あの人は今みたいなコーナー)で
“わっかるかなあ わかんねえだろうなあ”のギャグで一世を風靡した
兄弟子の松鶴家千とせさんの話題になり
たけしさんが「あの人は今生活保護を受けています」と
冗談まじりにゲラゲラ笑い飛ばしてスタジオは大爆笑
ラジカセの前の私も釣られていっしょに大笑いしていたのだが・・・
生活保護という言葉を聞いたのはたぶんその時が初めてだったような???
雰囲気からその言葉が人を馬鹿にしたり皮肉るものだというのは
おおよそ察しがついていた
当時は 生活保護→貧乏→恥ずかしい という連想が
ギャグとしてまかり通った時代だったのだろう
あれから30年あまり
豊かな時代になったといわれているのだが
2012年2月には209万7401人と
生活保護は過去最多の受給者数を記録している
ところが昨今の不正受給云々の問題
確かに真面目に働いて税金を納めている人間からしたら
非常に腹立たしいお話である
当院にも生活保護を申請する以前から
かかりつけでいただいている患者さまが沢山いる
ご主人に先立たれたりして収入がなくなり
やむを得ず申請されているご高齢の患者さまなどを拝見しているので
若者の「ナマポってお得」発言などを耳にすると
なんとも言えない空しい気持ちになる
俺一人くらい不正受給したって
“わっかるかなあ わかんねえだろうなあ”
そう考えているのかもしれない
http://youtu.be/cO6xZhPGlD4
実は私
『ビートたけしのオールナイトニッポン』で
ハガキを読まれたことがあるのです
当日の朝、クラスメイトに
「今日たけしのオールナイトでハガキが読まれるかもしれないから
絶対録音しとけっ!」
っと大見得を切って本当に読まれてしま ったのですw
読まれた時はビックリしながら大喜びして
寝ている母親を無理矢理起こして
「今、たけしに読まれたぁ~!」
っと興奮しながら自慢したものでしたwww
次の日クラスでも大ウケでちょっとしたヒーローでした
「ガッツ石松」コーナーでのネタだったのですが
たけしさんと高田文夫さんにかなりウケていたので
その道で生きていけたら・・・
なんてちょっと考えたものです
後にたけし軍団に入った面々も、素人の時は
番組に毎週“ネタ”を投稿していたらしいですよ
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