カルシウムのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2016年6月28日
妊娠中は赤ちゃんにカルシウムを取られるから
むし歯にかかりやすい!
これは、いわゆる都市伝説の類で
一見科学的に聞こえ、ありそうな話ですが
全くの俗説にすぎません。
一度作られたカルシウムや、その他の成分が
母親の歯から溶け出ていくことはありません。
つわりの影響で歯磨きがおろそかになったり
嗜好が変化することでむし歯が急に悪化することはあるようです。
そのことがこの俗説を生むきっかけになったのでしょう。
また、妊娠中はホルモンバランスの変化などにより
“妊娠性歯肉炎”という歯茎の炎症や
“妊娠性エプーリス”という歯茎の腫れがあります。
ただ、赤ちゃんの骨はもちろん
歯の芽とも言うべきものが作られる時期なので
妊娠中もバランスのとれた食事を心がけ
良質なタンパク質やカルシウムを十分とらなければいけません。
食べたカルシウムは、胎盤経由で赤ちゃんに届けられます。
いずれにせよ、むし歯を赤ちゃんのせいにするのは
赤ちゃんに気の毒な話ですね。
https://youtu.be/6Tvlg_DjARY
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