歯と認知症のお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年1月25日
65歳以上で自分の歯がほとんどなく
入れ歯を使っていない人は
歯が20本以上残っている人に比べ
介護が必要な認知症になる可能性が1.9倍高くなることが
厚生労働省研究班(主任研究員=近藤克則・日本福祉大教授)の調査でわかった
分析した結果、認知症になるリスクは
自分の歯が20本以上ある人に比べ
歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない人で1.9倍
歯がほとんどなく、入れ歯を使っている人で1.2倍に高まっていた
また、かたい物をかめない人は、どんなものでもかめる人に比べ1.5倍高かった
研究班では、歯がない高齢者で認知症のリスクが高くなるのは
歯が抜けていく歯周病が認知症の一因となる脳梗塞に関係しているほか
私が最近読んだ本にも、残っている歯の数が少ない高齢者ほど
大脳の記憶をつかさどる部位である海馬付近の容積が減少していると書いてあった
同様の関係は、意志や思考などの脳機能に関連する前頭葉との間にも見られることが知られている
噛むことで脳は刺激されるが、歯がなくなり歯の周辺の神経が失われると脳が刺激されなくなる
それが脳の働きに影響を与えているのではないだろうか
「ちゃんと入れ歯を入れないとボケますよっ!」 と
いつまでも歯が抜けたままでいる患者様にはアドバイスしている
なんてとぼけけていると本当にボケます
https://www.youtube.com/watch?v=hZEn7t9hg-E
Comments
Leave a Reply