グルカンのお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年2月18日
むし歯を引き起こす酵素がどんな形をしているか
静岡県立大、京都大、東京大のグループが解明し17日発表した
この酵素はむし歯の元凶になる歯垢(しこう)=プラーク=の材料をつくる酵素の働きを止めて
むし歯や歯周病を予防する新薬が期待できるという
静岡県立大の伊藤圭祐助教らは、口の中のむし歯菌がつくるグルカンスクラーゼという酵素を
大腸菌を使って大量に合成し、X線で形を詳しく調べた
この酵素は、砂糖から粘りけのあるグルカンという物質をつくる
この物質がむし歯菌や歯周病菌を包みこんで歯にくっつき歯垢になる
歯垢は有害物質を出して歯に穴をあけたり、歯茎を腫れさせたりする
これまでもこの酵素を止める薬が研究されていたが
腹をこわしたり、低血糖になったりする副作用のおそれがあった
酵素の形が突き止められたので、効果的で副作用の少ない薬の開発がしやすくなるという
むし歯が減ると歯医者が困るなんて、もう笑い話にもならない
予防に重点を置く歯科医院が当たり前の時代である
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