オエッとなるお話
Posted By Dr. Feelgood on 2011年9月29日
嘔吐反射があると告げたら
そういう人はうちでは診れないと断られた
そんな患者様が困り果てて当院へ駆け込んできた
嘔吐反射とは、舌の奥に指など異物を入れた時にオエッってなってしまうあの状態の事です
人間の体は誰でも、喉の奥のやわらかい部分に異物などの刺激を感じると
嚥下しないように吐き出す反射がおきるようなっています
ただ、それが非常に強い方
もしくは、喉の奥以外の場所でも反射を生じてしまう方が時々いらっしゃいます
お口の中を拝見する歯科医療には付き物ですから
こちらの術者側としてはそれほど困った問題ではありません
しかし、嘔吐反射のおきやすい患者様にはとても辛い話ですね
精神的なもの、これはもうtraumaってやつです
一度でもなってしまうとその時の状況が思い出されて、怖くて歯医者に行かれない!
ゲロゲ~ロ ゲロゲ~ロ!!
このような方は
まず、事前に「嘔吐反射がおきやすいこと」「嘔吐が怖くて歯医者に行けなかった事」などを
診療に先駆けて主治医に申告してください
珍しい事ではありませんので、別に恥ずかしくはありません
むしろ申告していただくことによって、そのような偶発的な反射や不快を
未然に防ぐように配慮し誘導できるからです
基本的な診療方法としては
現在主流の仰向けに寝転んだ体制での診療スタイルは
より嘔吐反射を引き起こしやすいので
出来るだけチェアーを起こしたまま治療していきます
無理な抑制はせず、休み休み、うがいしながら進めていけばまず大丈夫
型を採る時も最低量の印象材で出来るだけ早く固まるように調節し
少し下を向き、口の中の唾液をボールやティッシュなどで受けるようにしますから
ちょっとだけ頑張ればOK!
今までの経験から、プレッシャーをかけず、ストレスを取り除き
患者様のコンディションに合わせれば
過剰な苦しみを与えずに診療できる事がわかっています
笑気吸入鎮静法や表面麻酔剤
鎮静薬を事前に飲むなど、いろいろな手段もありますが
相当な事がなければその必要はありません ご安心ください
https://youtu.be/isu5Yp0DBTA
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