お小遣いのお話

Posted By on 2011年10月7日

大分赤十字病院(大分市)の歯科が

患者の歯の詰め物に使われていた金属を治療で取り除き

回収業者に売却した収益について、病院の収入とせずに科内で使用していたことが分かった

こうして使われた収益は、2003年~09年度の7年間で約150万円に上るという

歯の詰め物には、金や銀、プラチナ、パラジウムなどの金属が使われている

同病院によると、患者が処分を希望した詰め物を集め歯科の担当者が回収業者に売却

収入は本来、病院の収入としなければならないが、科内にプールし

歯科医師の出張旅費の補填(ほてん)や歯科衛生士の研修費などに充てていたという

昨年、回収業者が歯科に提出した書類が、誤って会計部署に届いて発覚

同病院は「10年度からは適正に処理している税務関係で修正が必要か確認したい」としている

2011年10月6日12時39分  読売新聞)

 

 抜去、撤去した歯牙及び金属
 
少し前のブログにも書きましたが

今、金属の高騰で全国の歯科医院は頭を痛めています

当院では、 患者様のお口の中から外した金属は基本的にお返ししていますが

そちらで処分してくれ”と言われた場合、ありがたく頂戴しています 本当にありがたい事です

この外した金属、実は回収業者に分析を依頼し買い取ってもらっているんです

相場が値上がりしている為、当然買い取り価格も上がってきました

ですから上記のニュースになるような悪知恵を働かせる輩が現れるわけです

いや、チェックの甘い多くの病院で行われているかもしれません

当院では3分の2を業者に買い取っていただき、歯科医院の収益にし

3分の1を『TOOTH FAIRY』http://tooth-fairy.jp/about/という

小児がん・難病支援プロジェクト 学校建設プロジェクトに寄付をすることにしています

とかカッコつけていますが、ひと昔前の歯科業界では個人経営の先生にとっては

外した金属は院長のお小遣い”が暗黙のルール!?だったようです

この金属が今後まだまだ高騰し続けるようならば

外した金属をお持ち帰りになる患者様も多くなるのではないでしょうか?

 いやいや、またまた必死に“お小遣い稼ぎ”をしはじめる院長先生が増えてしまうかもしれません

About The Author

The Damnedやツネマツマサトシ、The Stoogesなどのカヴァー曲をリハーサルした後、初めてのライブをコイケミュージックホールで行なう。あまりにもメチャクチャで荒々しい演奏のせいで、わずか15分ほどで電源を切られTHE HOODLUMのデビューライブは終わった。そんな原点が今の活力!歯科医師としての情熱に繋がっている。

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